日時 : 平成28年10月23日(日)9時45分~
場所 : 名古屋市公会堂 

私達、曾山流樹徳吟詠会は、平成28年10月23日、名古屋市公会堂に於きまして、再興三十周年記念吟詠大会を開催させていただきました。
曾山流創始者 曾山正信先生のご遺志を継承し、昭和61年1月、現 家元 瀧澤曾遼が曾山流樹徳吟詠会を再興し三十周年を迎えました。
まだまだ未熟な私どもではございますが、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

さて当日は、早朝より大勢のお客様のご来場を賜り、盛会裡に終えることができました。心より厚く御礼申し上げます。

構成吟「 陶潜の心 」

~序章~

陶潜、字は淵明(えんめい)。我が国では陶淵明の名で知られており、不思議な魅力を湛えた詩人であります。三千年の歴史を有する中国文学は、数多くの傑出した詩人を生み、その代表的な作品は、古来我が国でも広く親しまれ、我が国の文学を養う精神的な糧となっております。
この中において、陶淵明は千六百年以上も昔の異国の詩人でありながら、われわれ日本人には、ある特別な親しみと、懐かしさを感じさせ、憧れを誘う詩人と言えるのではないでしょうか。
陶潜は隠逸詩人、田園詩人、時には酒の詩人とも呼ばれており、それは人生の途中で官職を捨てて古里へ帰り、後半生を農民と共に田園で送り、かつ、終生酒を愛し、そこで凝視したものは、人生の生と死との難問を突き詰めたのであります。
遥か昔に生きた誠実な魂が、現代社会に残した遺言として感銘を与え得るものと確信致しております。